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TOP / 新着情報 / 足場の床材と建地の隙間に関する規定と層間ネットの設置基準
建設業等では高所からの転落・墜落による労働災害が多発していることから平成27年7月1日から足場に関する墜落防止措置等を定める労働安全衛生規則が改正し、足場からの墜落防止措置が強化されました。
そこで、ここでは足場の墜落防止の為の層間ネットの設置基準について解説します。
足場の高さ2メートル以上の作業場所に設ける作業床の設置基準は床材と建地との隙間を12cm未満にする事が労働安全衛生規則の平成27年の改正で追加されました。
床材を片側に寄せる事で12cm以上の隙間が出来る場合には建地と床材の隙間の要件が満たされなくなってしまうため、床材の組み合わせを工夫したり、床材を固定する、床付幅木を設置する等、常に足場の設置基準の要件を満たすようにしなければなりません。
一定の要件を満たせば足場の建地と床材との隙間が12cm以上の箇所に層間ネットを張るなどの追加措置で代替することが可能です。
層間ネットは高所から万が一の転落事故の時に人を受け止めることができるほか、ネットの網目が小さいものであれば工具や部材など小さいものの落下防止にも適しています。
網地…網目が多数連続しているもの
結節…網目の頂点を形成する編み糸の結び目
縁網…ネット周辺を形成する網
仕立糸…縁網と編地を結び付けるための糸
つり網…ネット支持点に取り付ける為の網
・ネットは縁網、仕立糸、つり網、試験用糸等を有する物とすること
・ネットの材料は合成繊維とすること
・網目の辺の長さは10cm以下とする
・編地はずれる、または返ることの内容に仕立糸で網糸と結び付けること
・縁網とつり網との接続は3回以上のさつま編み込みで結ぶ方法またはこれと同等以上に確実な方法で行うこと
厚生労働省の「安全ネットの構造等に関する安全基準」では層間ネットを取付ける際、事前にどの範囲の作業者の墜落防止に役立てるのか十分検討することとされています。
また、より足場の安全性を高める為、ネット周辺の空きはなるべく20cm以内になるように取り付けます。
複合ネットにする場合はそれぞれのネットの網縁を20センチ以下の間隔で強く結びます。
足場の層間ネットの設置基準について解説しました。
足場での作業手順の徹底、足場の点検による墜落防止設備の不備防止や不安全行動を防ぐよう、足場にかかわるスタッフ全員の安全意識の向上を図ることが大切です。
足場の安全をはかる為、法律も改正が行われています。
最新のルールのもと足場作業を行うことが出来るよう、こまめな法律・制度のチェックが必要です。
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