足場は建築工事や外壁工事ではなくてはならない存在ですが、用途に応じていくつかの種類があります。
また、足場のサイズ規格には2種類あり、混在しないように注意する必要があります。
この記事では、足場の種類と特徴、足場に存在する2種類の規格について解説します。
足場の種類
くさび緊結式足場
くさび緊結式足場は緊結部が一定間隔についており、手すりや踏板についているくさびをハンマーで打ち込んで組み立てていくタイプの足場です。
クランプのような部材どうしをつなげるための留め具が必要なく、ハンマー1本で組立ていくことができるため、組立て時間を短縮することができます。
枠組足場
枠組足場は門型をした鋼管製の建枠に筋交いやジャッキなどを使って組み立てていく足場です。
部材の強度が高いため、高層建築にも対応することができます。
いくつかの枠組足場を組み立ててクレーンを使って組み上げていきます。
単管足場
単管足場は単管にクランプを使って組み立てる足場です。
自由度の高い足場で足場の形状を柔軟に変えていくことができます。
狭い場所での設置にも適しており、隣家との境界が狭い場所の外壁工事でも利用されます。
吊り足場
吊り足場はチェーンなどで上から吊り下げて使用する足場です。
地上から足場が組めない橋梁などで利用されます。
足場の寸法には2種類の規格がある
足場の寸法にはインチ規格とメーター規格の2種類があります。
インチ規格は米国から入ってきた枠組足場の寸法をそのまま使用したもので、最も長い寸法は1829mmです。
メーター規格は日本人に分かりやすいように日本で新たに作られた規格で、最も長い寸法は1800mmとなっています。
インチ規格とメーター規格の寸法の違いは数センチ程度ですが、両者を混ぜて利用することはできないため注意が必要です。
足場の組立て・解体等は資格が必要
足場の組立て・解体・変更等に従事するためには「足場の組み立て等作業従事者特別教育」を修了していなければなりません。
足場の組立ては高所作業を伴う危険な作業の為、有資格者のみが行うことができます。
無資格者が従事すると罰則の対象となりますので、未経験の方でもまずは特別教育の受講が必要です。
安全な足場を設置するために基本をしっかりと押さえる
足場の種類、2つの寸法の規格、組立てに必要な資格等についてご紹介しました。
安全な足場を設置するためにはしっかりとした知識と基準、ルールを順守して組み立て作業を行う事が大切です。