外壁工事や建築工事など、建設工事では足場はなくてはならないもので、足場は専門の足場職人が組み立てや解体を行います。
この記事では、足場職人の具体的な仕事内容、足場職人と鳶職人の違いについて解説します。
足場職人の仕事内容
足場職人の仕事内容は足場の組み立てと解体だけではありません。
建物に合わせてどのような足場を組み立てるのか計画することも足場職人の重要な仕事です。
現地調査を行い、現場に合った足場図面を作成します。
さらに、作成した図面をもとに足場に必要な部材を拾い出します。
部材の搬入経路など、車両が通行する道路についても事前調査が必要です。
安全かつスムーズに部材を搬入できるように事前に計画しておきます。
依頼者との打ち合わせにより日程を決め、現場に部材を搬入し、組み立て作業を行います。
工事が完了すると足場は解体され、現場から搬出されます。
足場職人に必要な資格
足場の組立て等作業従事者特別教育
足場からの転落や墜落、組立て不備による足場の倒壊といった労働災害の防止を強化するため、取得が義務化された資格です。
つり足場と張り出し足場を除き、すべての足場の組み立て・解体に従事する人が取得の対象となります。
足場の組み立て等作業主任者技能講習
足場の組み立て等作業主任者技能講習は、足場の組み立て作業の指揮監督者を養成するための講習です。
つり足場や張り出し足場、高さ5m以上の足場の組み立て・解体・変更作業においては、作業者に指示を出すための作業主任者を選任する必要があります。
作業主任者は足場特別教育の上位資格にあたり、取得することで作業員のキャリアップにもつながります。
足場職人と鳶職人の違い
ここまで足場職人の仕事についてご紹介してきましたが、足場職人と混同されやすいのが鳶職人です。
鳶職人は建設現場のなかでも特に高所での作業が多い専門性の高いポジションとなる職人です。
鳶職人には足場鳶、鉄骨鳶、重量鳶、橋梁鳶、町場鳶、送電鳶の6種類に分類されており、それぞれ専門分野が異なります。
つまり、鳶職人のなかで足場を専門とするのが足場職人(足場鳶)となります。
足場は専門知識を持った職人により設置されている
足場職人は専門知識のもと組み立て・解体を行うだけにとどまらず、足場を設置する現場を現地調査したうえ、足場図面を作成しています。
大量の資材を搬入するため、綿密な計画のもと搬入経路を決定し、安全でスムーズに足場を設置し、建設業界に貢献しています。