足場は建設工事で高所作業が必要な期間に設置されますが、どれくらいの日数設置するのでしょうか。
今回は、足場の一般的な設置日数や、足場の組み立て・解体にかかる時間、10m以上の足場を60日以上設置する場合に必要な足場の設置届について解説します。
足場の設置日数
足場は基本的に工事の開始直前に組み立て、工事が完了するまで設置されます。
戸建て住宅の新築工事では、建物の上棟から屋根、外壁、雨樋などの外回りの工事が終了するまでのおよそ3~4か月間足場が設置されます。
リフォーム工事の場合は工事の内容によって設置期間が異なり、約3日~1カ月半と日数に幅があります。
外壁塗装工事の足場の設置日数は、一般的に2週間前後が目安です。
足場の組み立て・解体にかかる時間
足場の組み立てにかかる日数は一戸建て住宅で基本的に1日です。
20~30坪の住宅の場合、2~3名の作業員で8時間程度で組み立てが完了します。
一方、足場の解体は約半日で完了します。
作業時間はおよそ3~4時間かかります。
ただし、大きな住宅や複雑な形状の家屋の場合、組み立て、解体に1日以上かかる場合があります。
足場設置届出
建物の外壁リフォームや、新築工事に利用する足場の設置には、管轄の役所に対する道路専用許可申請のほかに、高さ10m以上かつ占用期間が60日以上の足場は所轄労働基準監督署に対して足場の設置届を申請しなければなりません。
足場設置届が必要となるのは次のケースです。
1.つり出し足場又は張出し足場(組み立てから解体までの期間が60日未満のものを除く)
2.上記以外の足場で高さが10m以上のもの(組み立てから解体までの期間が60日未満のものを除く)
以上に該当する場合は工事開始日の30日前までに施工場所を管轄する労働基準監督署に「機械等設置届」を届け出る必要があります。
届出の際には、次の書類が必要です。
・機械等設置届(様式第20号)
・案内図
・工程表
・平面図
・立面図
・詳細図
・足場部材等明細書
・構造計算書
足場は設置期間も計画に入れておく
足場は住宅の新築工事では約3~4か月間、外壁工事では約2週間設置します。
一定条件を満たした場合、足場の設置届が必要になりますので、足場の組み立てを計画する際には、事前に設置期間も考慮に入れ、工事開始日30日前までに労働基準監督署に届出が完了するよう計画が必要です。
また、足場が敷地外にはみ出す場合などには道路使用許可や道路占有許可が必要な場合があります。
現地調査をしっかりと行い、必要な許可を事前に取ることも重要です。