建設作業が終わると足場は解体し、撤去することになりますが、足場の解体作業は、組み立て時と同様に十分な注意を払って行う必要があります。
この記事では足場解体の手順と解体に係る時間、注意点について解説します。
足場解体の手順
解体では安全帯を取り付けて行っていきます。
解体は上から行っていき、基本的に組み立てとは逆の手順で行います。
大まかな流れとしては
手摺→先行手摺→階段→踏板→支柱
となります。
安全帯を取り付けたらまずは先行手摺の斜材を外していきます。
手摺はくさびで固定されているため、ハンマーで叩いてくさびを外します。
斜材をはずしたら、手すり材を取り外します。
最上部の手摺の取り外しが完了したら、階段を外します。
下の階から踏板を金具を広げて取り外します。
その後、支柱を取り外します。
ピンを両側から押して上に上げると取り外せます。
最後にジャッキとジャッキベースを回収して完了です。
部材は取り外すごとに手渡しで地上者に渡します。
踏板などを下に下す際に、爪が作業着や手袋、袖口に引っかからないように注意が必要です。
また、しっかりと受け取ったか、お互い確認してから手を離すようにしましょう。
足場の解体にかかる時間
足場の解体は、30~40坪の一般的な戸建て住宅の場合、2~3名の人員で3~4時間程度、約半日程度かかります。
組み立て作業は6~8時間程度、約1日かかりますので、組み立ての半分くらいの時間で解体は完了します。
足場解体の際に注意しておくこと
足場の解体の際には以下の点に注意して作業を行います。
・「足場の組み立て等作業従事者特別教育」修了者が作業を行う
・足場の周辺に物が落ちていないか
・足場の周辺に人がいないか
・解体した足場部材に破損・凹み等がないか
足場の組立て・解体・変更は特別教育修了者でないと行うことができません。
また、万が一部材が下に落下した場合、物や人に当たってしまうことのないよう、作業前には周辺を確認する必要があります。
足場の解体作業は足場職人にとっては慣れた作業ではあります。
しかし、慣れている作業でもしっかりと安全を確保し、丁寧な作業を行うことが大切です。
しっかりと安全対策をして解体作業を行いましょう
仮設足場は役目を終えたら速やかに撤去して、職人さんが次の工事に移ることができるようにしなければなりません。
足場の解体時は組立時と同じくらい安全に配慮して行う必要があります。
高所作業ですので、法令や職場のルールをしっかりと守って確実に作業をすることが大切です。