◆高所恐怖症の人にはきつい
鳶職というのは基本的に「土木建築業に精通する職人の集まり」となるため、
その仕事内容では「高所に上って仕事・作業をする」といった機会が非常に多くなります。
そのため、元から高所恐怖症の人にとっては「高い所に上るだけでも大変なのに、
そこで精密な作業をしなければならない」といった恐怖の方が先にやってくる可能性が十分に想定されます。
もし高所恐怖症を持っている場合でもこの鳶職に就きたい場合には、
まずはその高所恐怖症の性質を改善してから鳶職に就くか、
あるいはケガや周囲の人への迷惑などを省みた上で別の職種を探すことが賢明となる場合が出てくるでしょう。
◆不器用な人は訓練が必要
先述の「高所恐怖症の人と鳶職の関係性」に引き続き、「生来、不器用な人」である場合にも、
この鳶職に就く場合にはまず「その性質を改善すること」が必要とされるでしょう。
鳶職では専門的な技術を必要とする上でさらに「精密な機械を操作する場合」も増えてくるため、
手先の技術一つで成功・失敗が大きく分かれてくる場合が多くあります。
◆主に力仕事
さらに鳶職の仕事内容は主に「力仕事」がメインとなります。
よく土木作業をしている人たちの仕事を見ているとわかりますが、
木材を抱えて足場を上って行ったり、必要な土砂をセメントに流し込んで設計物品を製造したりと、
その作業においてはあまり「ラクな仕事」というのは見当たりません。
このように、鳶職というのは基本的に「肉体を使ってする仕事」であるため、あまり体力に自信のない人や、
あるいは肉体労働よりもデスクワークを好む人にとっては、
最初から不向きの仕事となる可能性が強くあります。
◆見習いから始まる
鳶職として仕事を始める場合にはまず「見習い作業」から始めさせられることが一般的です。
この見習いというのは基本的に「奉公人」の立場を取らされるため、
給料面においても他の職人と比べてかなり安価となってしまうことがほとんどでしょう。
また真夏・真冬でも主に「屋外での仕事・作業」がメインとなり、
さらにその仕事内容にしても重労働が課される場合がほとんどであるため、
この場合でも体力自慢でない人や、あるいは肉体労働が初めから苦手と言う場合は、
別の職種を希望することが賢明と言えるでしょう。