足場と言えば建物の建設工事に設置するものをイメージしますが、工場等で使うプラント足場というものも存在します。
このページではプラント足場とはどんな足場なのかについて解説します。
プラント工事とは
「プラント」とは工場の生産設備や設備一式を指しますが、プラント工事はその工場の設備をつくる工事のことを言います。
一口に「プラント」と言っても、各製造メーカーや工場では作るものがさまざまですので、プラントもそれに合わせて工事内容や必要な材料が異なります。
また、1つのミスが製品に大きな影響を与えてしまうことがあるため、お客さまと綿密な打ち合わせのもと、プラントの設置を計画していかなければなりません。
プラント足場とは
プラント足場とはプラント新設工事のほかに、定期補修や点検工事プラント設備の運用・管理のために設置される足場です。
プラントにはさまざまな形があるため、設計の自由度が高い単管足場を用いるのが一般的です。
単管足場は鉄パイプ状の単管とクランプと呼ばれる留め金具を用いて組み立てる仮設足場で、資材の無駄がなく自由自在に組み立てることが出来る点が大きな特徴です。
プラント工事では設備の形状に合わせて足場を設置しなければなりません。
また、工場内の限られたスペースの中で設置・解体等を行わなければならないため、施工の際には十分な注意が必要です。
さらに、プラント足場では後の工事の内容を考慮してスピーディーに組み立てることも求められます。
これらの条件をクリアするために、小回りの利く単管足場が広く使われていると同時に足場業者には高い技術力が求められます。
プラント足場と通常の足場の違い
プラント工事は通常の住宅等の建築工事に比べ、規模も大きく、工事期間も長期に及ぶことがあります。
スムーズにプラント工事を進めるために足場の安全性、機能性を高めることも大切です。
それだけでなく、足場の広さ、人が移動する頻度や移動量に応じて階段の数などにも工夫が必要です。
また、何もない所に新しい建物を建てる工事とは異なり、既に設置されている生産設備を傷つけたり破損させたりしないような配慮も必要となります。
プラント足場は配慮するべきことが多く、高い技術を必要とする足場であると言えます。
高い技術レベルを必要とするプラント足場
プラント足場はプラント工事や修繕、点検等を安全に行うために必要な足場です。
建設用の足場と違い配慮すべきことが多く、また、安全で効率の良い作業を行うために安定した足元を確保する必要があります。
そのため、組立てには高い技術レベルを必要とします。