塗装工とはどんな仕事?
塗装工は、建物や素材を美しく見せるほか、
水分の侵入を防いだり紫外線から守ったりするためにさまざまな塗料を使い分け、塗装を施す仕事です。
建物の塗装の場合、防水処理や塗料を密着させる下塗りを行い、
打ち合わせどおりの色に仕上がるように塗料を調合して中塗り、上塗りを重ねて美しく仕上げていきます。
リフォームの場合は、これに加えて外壁の洗浄や古い塗装はがしなどの作業も行います。
さらに高所での作業も行うため、安全な状態での足場組みも塗装工の大切な仕事でしょう。
自動車やバイクなどの鈑金塗装の場合も、下地塗装をしてから元の色と違和感なく
なじむように塗料を調合して塗装を行います。
いずれも見た目の仕上がりや建物、素材を守るための高い技術を要し、
さらに塗料や材質の性質を熟知しておくことが必要となる仕事です。
塗装工の年収は年ごとに変化している?
塗装工の年収について金額の推移を見ると、2011年ごろまでは約390万円でしたが、
2012年に大きく上昇を見せ約450万円となっています。
これは、東日本大震災の復興により塗装工を始めとして
建築業界の需要が増えたことなどが要因と考えられます。
年代ごとの年収額の開きは、建築塗装や鈑金塗装など業種の違いや、
一般か親方か、社員か独立開業しているかといった要素が影響しています。
また地域によっても差があることは頭に置いておいてください。
性別や地域、働き方などで違う塗装工の年収
塗装工の平均年収について見てきましたが、地域差も見られ、
やはり建築の需要が大きい都心部や東日本大震災の復興需要がある地域では
平均年収が高い傾向にあるのです。
さらに2020年の東京オリンピックに向けて、
首都圏では塗装工をはじめとする建築業界は活性化を見せているため、
その分年収の地域差にも影響を与えているでしょう。
また、会社に雇用されているかひとり親方として働いているか、
さらには独立開業しているかといった働き方の違いでも年収に大きな差が出ます。
もちろんキャリアによって年収は上がっていきますが、同じように数十年のキャリアがあるベテランでも、
社員であるかひとり親方であるかで年収は違ってくる傾向にあります。
そして、独立開業をした場合には社員やひとり親方のときと比べて
年収をジャンプアップできるチャンスがあるのです。
とりあえずこれから塗装工になろうとしている人は、
見習いからスタートしてキャリアを積んだ後、身の振り方を考えるといいでしょう。