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足場に不可欠なメッシュシートの役割と知っておきたい設置基準

足場メッシュシートは物が足場の側面を超えて落下したり、飛散するのを防止するために設置されます。

 

メッシュシートの機能を正しく発揮させるためには設置基準を守って取り付けなければなりません。

そこで、メッシュシートの役割と覚えておきたい設置基準をご紹介します。

 

足場のメッシュシートの役割

仮設足場のメッシュシートは安全のためにさまざまな役割があります。

 

物の落下・作業員の墜落防止

メッシュシートは工具や部材の落下や足場上で作業をする人の墜落事故防止の役割があります。

 

メッシュシートにはⅠ類とⅡ類があり、Ⅱ類は軽量ですが、墜落防止としての性能を満たしていませんので、Ⅱ類はグリーンネットとして考え、Ⅰ類とは分けて考える必要があります。

 

飛散防止

足場上の作業では物の落下が起こり得ます。

高所では想像以上に物が飛ばされることもありますので、メッシュシートで飛散防止を行うことで通行人などの安全をはかることができます。

 

また、物だけでなく、コンクリートなどの材料の飛散にも注意が必要です。

例えばコンクリート打設中にコンクリートが飛散した場合でもメッシュシートがあれば落下をある程度抑制することができます。

 

騒音低減

メッシュシートは足場工事の防音としての機能もあります。

防音性のある垂直養生材には防音パネルも存在します。

 

どちらも足場の隙間がありますので、完全な防音は不可能となりますが、ある程度工事の音を抑えることが可能です。

 

足場のメッシュシートを取り付ける際の設置基準

メッシュシートを鋼管足場または鉄骨の外周等に取り付ける際の設置基準は以下となります。

 

1.メッシュシートを取り付けるための水平支持材は原則として垂直5.5m以下毎に設けます。

更に鉄骨外周等に用いる場合は垂直支持材の水平方向の取り付け間隔は4m以下となります。

 

2.メッシュシートと支持材の取り付け、メッシュシート相互の取り付けはメッシュシートの縁部で行うものとし、緊結材を使用して全てのはとめについて簡単に外れないように行います。

 

3.緊結材は引張強度が0.98kN以上のものを使用します。

 

4.出隅部、入隅部の箇所はその寸法に合ったメッシュシートを用いて隙間の内容に取り付けます。

 

足場メッシュシートは設置基準を守って取り付けることが大切

足場メッシュシートが安全のために機能するには、基準通りに取り付けることが大切です。

作業員や近隣の方の安全を守るためにも設置基準をしっかりと守り、取り扱うようにしましょう。