「鳶職人」とは
鳶職人とは、建設現場の作業員の中でも、高所での作業が多く、
危険が伴う専門性の高い職種であるため、一目置かれる存在です。
鳶職人は、新築の工事現場に限らず、改修工事の現場でも活躍し、
建設現場においては欠かすことのできない存在です。
建物の完成イメージを図面から読み取り、建築工事が効率よく行われるように考えながら、
高所作業を行う鳶職人は、体力だけではなく創造力も必要とされる仕事です。
日給制であることが多いですが、資格を取得してステップアップしていくことも可能です。
鳶職の仕事内容とは
鳶職の仕事内容とは基本的に「土木建業」に含まれる仕事であり、
そのうちでも「高所に上って仕事をする専門職」の類に含まれます。
この点では「高所恐怖症」の人や「力仕事・肉体労働が苦手」と言う人にとっては
とても重労働となる場合があるでしょう。
鳶職の基本的な仕事内容ではまず「大工として働く」という「家やビルの設計」にはじまり、
それに関するあらゆる専門的な土木作業を賄うことになります。
この場合に必要とされる技術は建築関連のスキルであるため、
鳶職として入職仕立ての人はまずは「見習い」から始めることになります。
▶︎足場鳶
鳶職には「足場鳶」という職種が内訳としてあり、
この足場鳶というのは基本的に
建設現場において、建物の設計に必要とされる足場を組む仕事をメインとします。
つまり、高所に上って行なう仕事の中でも最たるものがこの足場鳶であるため、
高所恐怖症の人や、高所での力仕事が苦手な人の場合は、
この足場鳶に就く前にそうした専門的技巧に慣れておくことが必要となるでしょう。
▶︎鉄骨鳶
この鉄骨鳶というのも先述しました足場鳶と同じく「鳶職に必須の仕事分野」の1つであり、
これは「建築を実際に行なう際に、その鉄骨・骨組みを組む仕事」を指し、
さらに建築業における専門的スキルを必要とする作業分野となります。
どんな建築物も必ず建築図面に沿って組み立てが行なわれるため、
この建築の基礎部分を作る仕事はかなり重要な仕事として認められます。
それだけ専門的な技術や能力が必要とされるため、
中堅職人やベテラン職人が主に任される仕事となるでしょう。
▶︎重量鳶
重量鳶というのは、先述しました足場鳶や鉄骨鳶などと比べてさらに
「専門スキル・能力」を必要とする仕事であり、
この重量鳶の仕事では基本的に
「土木建築に必要とされる機械を設置していく仕事内容」が含まれます。
つまり、コンピューター関係・機械関係にも精通している人ができる仕事となるため、
鳶職技術だけを持っている人では賄うことができない仕事内容となります。