足場工事で活躍するとび職、この職業には国家資格が存在します。
それは、とび技能士と呼ばれる資格です。
とび技能士の資格を持っていることで、自分の技術の保証となり、
独立した際の信用度の高さや転職時に有利になります。
今回は、足場工事の仕事で有利となるとび技能士について解説します。
とび技能士は足場工事の基本的な資格
とび技能士は足場工事の基本的な資格です。
足場工事に関係する資格として他にも、
足場の組み立て等作業主任者や足場の組み立て等作業従事者といった資格があります。
しかし、これらの資格を取得する以前にとび技能士の資格を持っていることで、
より取得が有利になったり、実際の業務でも活躍の場が多くなることも珍しくありません。
足場の解体や組み立て以外にも、足場工事以外の業務でもとび技能士は活躍できるため、
現場によって発生しうる足場工事に付随した様々な工事も同時に対応できます。
つまり、足場工事だけでなく広範な技術や知識を持っているのがとび技能士なのです。
とび技能士は等級によって実務経験が問われる
このように足場工事で活躍するとび技能士ですが、
とび技能士の3級を除いて、実務経験が問われます。
まず、2級の場合は実務経験が2年必要です。
専門の教育機関、例えば専門学校や大学を卒業した場合は、
実務経験が免除されるケースもありますが、基本的に実務経験がないと資格は取得できません。
そして、3級合格者であることが最低条件です。
次にとび技能士の1級は、さらに実務経験が求められます。
現場での経験は、7年必要という前提で免許の受験資格が設定されています。
加えて2級に合格してから2年以上、3級に合格してから3年以上という条件付きです。
もちろん、2級と同じように関連の教育機関で教育を受けている場合は、
実務経験年数が短くなるものの、それでもかなり長期の経験が必要です。
1級取得になると、足場工事でも相当な戦力として期待され、転職の際も有利になります。
また、技術や知識の担保にもなるため、独立することも可能となるでしょう。
まとめ
足場工事で活躍できる資格としてとび技能士があります。
足場に限らず、とびの工事の技術や知識があるため、
足場工事の技術だけでは対応できない場面でも対応できる専門職です。
経験年数が求められるなどの条件もありますが、
足場工事の技術や知識を証明するための手段として、とても重要な資格です。
まずは、経験年数なしで取得できるとび技能士3級を目指してみましょう。