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吊り足場の種類と設置基準・通常の足場との違いとは?

2023/03/17

足場にはさまざまな種類があります。

ビルの建設現場でよく目にする足場は支柱足場に該当し、支柱足場にも単管足場、枠組み足場、くさび式足場などの種類があります。

 

一方で、吊り下げられたタイプの吊り足場という足場も存在し、吊り足場には主に2種類があります。

このページでは吊り足場の種類や設置基準、通常の支柱足場との違いについて解説します。

 

吊り足場とは?通常の足場との違い

吊り足場は簡単にいえば上から吊るタイプの足場です。

通常の足場は地面に建て下から上に組み上げていきますが、海上や橋梁、高層ビルの吹き抜けなど、地面から足場を組むのが困難な現場では吊り足場を用います。

 

吊り足場と通常の支柱足場との大きな違いは、上から吊り下げるか、下から組み立てるかです。

また、吊り足場は横移動の作業が多い現場に適しており、広範囲にわたって作業ができるというメリットがあります。

 

さらに、通常の足場は作業場所に達するまで足場を組んでいかなければなりませんが、吊り足場の場合は移動床を作業場所までおろしていくだけですので、工期も短く済む傾向があります。

 

吊り足場の種類

吊り足場には「吊り枠足場」と「吊り棚足場」の2種類があります。

 

吊り枠足場は鉄骨梁に吊り足場を懸垂するタイプ、吊り枠足場は鉄骨梁から吊りチェーンを使い、足場用鋼管や角形鋼管などの部材を組んで足場板を作り作業床としたタイプです。

 

吊り足場の設置基準

通常の足場と同様、吊り足場にも設置基準が設けられています。

 

チェーン

伸びが製造時に比べ5%を超えるもの、リンク断面積の減少が製造時の10%を超えるもの、亀裂があるものは使用することはできません。

 

ワイヤー

1撚りの素線の断線数が10%以上のもの、直径断面の減少が7%を超えるもの、キンクしているもの、著しい型崩れや腐食があるものは使用できません。

 

作業床

幅40cm以上のものを使用し、並べて使用する場合は隙間を作らないという規定があります。

 

吊り足場は高所での作業が多いため十分な安全確保が必要

吊り足場と通常の足場の違い、吊り足場の種類や設置基準について解説しました。

吊り足場は橋梁や高層ビル、下が海や河川、崖など、支柱足場を組めない場所での鉄骨材の組立てや溶接作業、外壁メンテナンスなどに適した足場です。

 

吊り足場は基本的に手すりの中に入って作業しますので、作業員の安全性を確保できます。

一方で、高所作業が多いため、部材や施工の点検など安全基準を遵守したうえで、作業することが大切です。

 

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